2010年に「さくら学院」から誕生したBABYMETALは、アイドルとメタルの融合という斬新なスタイルで注目を集め、国内外で熱狂的な支持を得る存在へと成長してきました。
2014年のロンドン公演を皮切りに世界進出を果たし、現在では国際的なメタルシーンの主要アクトとして認識されています。2025年には結成15周年を迎え、アルバムリリースやアリーナツアー、メタバース展開など多彩な活動を展開中です。
ライブ演出の進化やメンバー構成の変化、海外アーティストとのコラボレーションなど、BABYMETALの歩みには常に挑戦と革新がありました。その魅力をさらに深く知りたくなる内容が詰まっています。
【この記事のポイント】
- BABYMETALが世界進出を果たしたロンドン公演の意義
- メンバー構成の変遷と現在の3人体制の特徴
- 海外アーティストとのコラボレーションと国際的評価
- 15周年記念プロジェクトの内容とライブ演出の進化
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BABYMETALの現在までの歩みと変遷
世界進出のきっかけとなった公演
2014年にBABYMETALが初めてロンドンで開催した単独公演は、グループの国際的な飛躍において重要な節目となりました。この年に行われた「BABYMETAL WORLD TOUR 2014」の一環として、7月にはザ・フォーラム、11月にはO2アカデミー・ブリクストンでライブが行われました。いずれの公演もチケットは完売し、現地の観客から熱烈な支持を受けました。
特にO2アカデミー・ブリクストンでのステージでは、新曲「Road of Resistance」が世界初披露され、会場の盛り上がりはピークに達しました。この楽曲は、以降のBABYMETALのライブでも象徴的な存在となり、グループの世界観を強く印象づけるものとなりました。
ロンドンでの成功は、BABYMETALが日本国内の枠を超えて、欧米のメタルシーンに本格的に受け入れられるきっかけとなりました。ライブ映像作品としても後に発売され、世界中のファンがその熱気を追体験できる内容となっています。この2公演は、BABYMETALが「カワイイメタル」という独自のジャンルを世界に提示した歴史的な瞬間として語り継がれています。
メンバー構成の変化と現在の体制

BABYMETALは、2010年に「さくら学院」の派生ユニット「重音部」として始動し、2011年から独立した活動を開始しました。初期メンバーはSU-METAL(中元すず香)、YUIMETAL(水野由結)、MOAMETAL(菊地最愛)の3人で構成され、アイドルとメタルを融合させたスタイルで注目を集めました。
2018年10月、YUIMETALが体調不良を理由にグループを脱退し、その後はSU-METALとMOAMETALの2人体制に移行しました。この期間はサポートダンサーを加えた編成でライブを行い、演出面でも柔軟な対応が取られていました。
2023年4月には、サポートメンバーとして活動していたMOMOMETAL(岡崎百々子)が正式に加入し、BABYMETALは再び3人体制となりました。MOMOMETALは、かつて「さくら学院」に所属していた経歴を持ち、グループの世界観やパフォーマンスにも自然に馴染んでいます。
現在はSU-METALがボーカルを担当し、MOAMETALとMOMOMETALがスクリーム&ダンスを担う構成で活動しています。それぞれの個性が際立つステージは、国内外のファンから高い評価を受けており、3人の連携によってBABYMETALの世界観がより深く表現されるようになっています。
海外ファン層の広がりと反響
BABYMETALは、2010年代初頭から海外での活動を積極的に展開し、欧米を中心にファン層を広げてきました。初期の海外公演では話題性が先行していましたが、現在では大型フェスティバルのメインステージに登場する常連となり、確固たる地位を築いています。
2025年には、4枚目のアルバム「METAL FORTH」が米ビルボード総合アルバムチャートで9位を獲得し、日本語歌唱のアルバムとしては史上初の快挙となりました。この結果は、BABYMETALが単なる一過性の人気ではなく、継続的な評価を得ていることを示しています。
ライブ会場では、年齢や国籍を問わず多様な層が集まり、SNSでは英語、スペイン語、ドイツ語、韓国語など多言語での応援が日常的に見られます。ファンの中には、BABYMETALの音楽をきっかけに日本語を学び始めた人もおり、文化的な広がりも生まれています。
また、海外アーティストとのコラボレーションも増えており、Bring Me The HorizonやElectric Callboyなどとの共演は、BABYMETALの存在感をさらに高める要因となっています。こうした交流は、ジャンルや国境を越えた音楽的なつながりを生み出し、グローバルな支持の土台となっています。
現在では、BABYMETALは「海外でも人気がある」存在を超えて、「海外の音楽シーンにおける主要なアクト」として認識されるようになっています。その活動は、音楽だけでなく、日本発のカルチャーとしても注目され続けています。
独自の世界観とライブ演出の進化

BABYMETALのライブは、単なる音楽パフォーマンスにとどまらず、神話的な世界観を軸にした物語性のある演出が特徴です。ステージ上では「FOX GOD」や「LEGEND」といった架空の神話設定が展開され、楽曲ごとに異なる物語が紡がれていきます。観客はその世界に入り込むような感覚で、音楽と物語の融合を体験することができます。
近年では、映像技術と照明演出がさらに進化し、AR(拡張現実)や立体音響を取り入れたライブが実現しています。2024年に公開されたライブフィルム『BABYMETAL LEGEND – 43 THE MOVIE』では、Dolby Atmos®やDolby Cinema®といった最新の音響・映像技術が導入され、観客は映画館でライブ会場さながらの臨場感を味わうことができました。
この作品では、沖縄公演を舞台に、地域性を活かした演出も加えられました。太鼓を持ったエイサー隊の登場や、沖縄ならではの掛け声がステージに彩りを添え、BABYMETALの世界観に新たな広がりをもたらしました。こうした地域との融合も、ライブ演出の進化の一端を担っています。
また、ステージ構成も多層的で、スクリーンや照明が楽曲の展開に合わせて変化し、視覚的な没入感を高めています。観客は音楽だけでなく、視覚と空間の演出によって、BABYMETALの物語に深く引き込まれていきます。
このように、BABYMETALのライブは技術と物語性が融合した総合芸術として進化を続けており、国内外の観客に強い印象を残しています。
15周年記念プロジェクトの概要
2025年、BABYMETALは結成15周年を迎え、年間を通じて多彩な記念プロジェクトが展開されています。毎年恒例の「FOX DAY」で発表された“LEGEND MAP”には、アニバーサリーイヤーの活動予定が詳細に記されており、ファンの期待を集めています。
まず、4作目のオリジナルアルバム『METAL FORTH』が6月に全世界同時リリースされました。このアルバムには、世界各地で出会ったアーティストとのコラボレーション楽曲が多数収録されており、BABYMETALの国際的な活動の集大成とも言える内容になっています。
ライブ面では、ロンドンO2アリーナでの約2万人規模の単独公演をはじめ、アメリカ、日本、EU、UK、アジア各地でのスペシャルアリーナツアーが実施されています。これらの公演では、過去の代表曲を新たなアレンジで再構築したセットリストが組まれ、長年のファンにも新鮮な印象を与えています。
さらに、メタバース空間への進出も話題となっています。VRChatとRobloxの2大プラットフォームでは、BABYMETALの楽曲を題材にしたコンテンツが公開され、ユーザーは自身のアバターで「ギミチョコ!」や「メギツネ」を踊ることができるなど、デジタルならではの体験が提供されています。
限定グッズの展開も盛んで、コラボTシャツやフォトカードなど、15周年を記念したアイテムがオンラインで販売され、抽選プレゼント企画も実施されています。これらの企画は、ファンとの距離を縮める試みとして好評を得ています。
このように、BABYMETALの15周年プロジェクトは、音楽・ライブ・デジタル・グッズの各方面で展開されており、過去と現在をつなぐ節目の年として、多くの人々の記憶に残る活動となっています。
メタルジャンルとの融合と挑戦

BABYMETALは、2010年の結成当初から「アイドルとメタルの融合」という独自のスタイルで注目を集めてきました。可愛らしいビジュアルと激しいサウンドを組み合わせた「カワイイメタル」は、従来のメタルファンからは異端視されることもありましたが、徐々に新しいジャンルとして受け入れられるようになりました。
活動を重ねる中で、BABYMETALはより本格的なメタルサウンドへと進化し、海外の著名バンドとの共演も増えています。2025年には、北米ツアーでBlack Veil Brides、Jinjer、Bloodywoodといった実力派バンドをスペシャルゲストに迎え、ジャンルを超えたステージが展開されました。これらの共演は、BABYMETALが単なるアイドルユニットではなく、国際的なメタルシーンの一員として認識されていることを示しています。
また、UK&EUアリーナツアーでは、PoppyやBambi Thugといった個性派アーティストとの共演が実現し、メタルの枠を広げる挑戦が続いています。こうしたコラボレーションは、BABYMETALの音楽性に新たな刺激を与え、ライブの演出にも多様性をもたらしています。
国内では、聖飢魔IIとのツーマンライブが開催され、世代やスタイルの異なるメタルアーティストとの融合が話題となりました。このような試みは、BABYMETALが日本のメタル文化を再定義する存在としても注目されるきっかけとなっています。
BABYMETALの挑戦は、音楽的な融合だけでなく、文化的な架け橋としても機能しており、メタルというジャンルに新しい可能性を提示し続けています。
日本国内での活動とファンイベント
2025年夏、BABYMETALは「WORLD TOUR 2025-2026」の一環として、日本国内でのライブツアー「SUMMER TOUR IN JAPAN」を開催しています。神奈川・KT Zepp Yokohama、名古屋・COMTEC PORTBASE、大阪・Zepp Osaka Baysideの3都市を巡る公演は、いずれも熱気に包まれ、多くのファンが詰めかけました。
各会場では、オープニングアクトとしてマルチバースプロジェクト「METALVERSE」が登場し、新曲や新衣装を披露するなど、ライブの幕開けから盛り上がりを見せています。BABYMETALのステージでは、代表曲「ヘドバンギャー!」や「PA PA YA!」に加え、最新アルバム『METAL FORTH』からの新曲も初披露され、セットリストの構成にも工夫が凝らされています。
また、ファンイベントとしては、ファンクラブ「THE ONE」会員限定の先行チケット販売や、22歳以下を対象とした「SUMMER VACATION TICKET」の導入など、幅広い層に向けた参加機会が設けられています。ライブ会場では、来場者限定のフォトカード配布や、グッズ購入者向けの抽選企画なども実施され、ファンとの交流を深める場となっています。
さらに、8月には「SUMMER SONIC 2025」や「聖飢魔II vs BABYMETAL~悪魔が来たりてベビメタる~」といった大型フェスにも出演し、フェスシーンでも存在感を発揮しています。こうした国内での活動は、都市部だけでなく地方都市にも広がりを見せており、全国規模での展開が進んでいます。
BABYMETALの国内ライブは、音楽だけでなく演出や企画面でも進化を続けており、ファンにとって特別な体験を提供する場となっています。
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BABYMETALの最新情報
最新アルバム「METAL FORTH」の収録曲

2025年8月にリリースされたBABYMETALの4作目となるオリジナルアルバム『METAL FORTH』は、「METALのその先へ」というテーマのもと制作されました。全10曲が収録されており、これまでのスタイルを踏襲しつつも、より国際的な視点と音楽的挑戦が詰め込まれた内容となっています。
収録曲には、Poppy、Spiritbox、Electric Callboy、Slaughter to Prevail、Bloodywood、Tom Morello、Polyphiaといった世界各国のアーティストとのコラボレーション楽曲が多数含まれています。これらの楽曲は、それぞれのアーティストの個性とBABYMETALの世界観が融合し、ジャンルの垣根を越えたサウンドを生み出しています。
たとえば、「My Queen (feat. Spiritbox)」では、SU-METALのクリアなハイトーンと、SpiritboxのボーカルであるCourtney LaPlanteのスクリームが交錯し、チェスをモチーフにしたミュージックビデオとともに話題を呼びました。また、「from me to u (feat. Poppy)」は、エレクトロニックな要素とメタルの重厚さが絶妙に絡み合った一曲で、ライブでも高い人気を誇っています。
その他にも、ドイツのElectric Callboyとの「RATATATA」、インドのBloodywoodとの「Kon! Kon!」、アメリカのギタリストTom Morelloとの「メタり!!」、テキサス出身のインストバンドPolyphiaとの「Sunset Kiss」など、国際色豊かなラインナップが並びます。
アルバムの後半には、インストゥルメンタル要素を取り入れた「Algorism」や、エモーショナルなバラード調の「White Flame -白炎-」など、これまでのBABYMETALにはなかった新たな表現も見られます。全体を通して、重厚なギターリフとシンフォニックなアレンジが際立ち、グループの音楽的成熟を感じさせる作品に仕上がっています。
SpiritboxやPoppyとのコラボレーション
BABYMETALは2025年のアルバム『METAL FORTH』で、カナダのメタルバンドSpiritboxやアメリカのアーティストPoppyとのコラボレーションを実現し、ジャンルを超えた音楽的な広がりを見せています。これらの楽曲は、BABYMETALの世界観にそれぞれのアーティストの個性が加わることで、独自の化学反応を生み出しています。
「My Queen (feat. Spiritbox)」では、SU-METALのクリアなボーカルとSpiritboxのCourtney LaPlanteによるスクリームが交錯し、緊張感と美しさが同居するサウンドが展開されています。チェスをモチーフにしたミュージックビデオも話題となり、視覚的にも印象的な作品となっています。
一方、「from me to u (feat. Poppy)」は、エレクトロニックな要素とメタルの重厚さが融合した楽曲で、Poppyの独特な歌声がBABYMETALの音楽に新たな彩りを加えています。この楽曲は、2025年5月にロンドンのO2アリーナで開催された「BABYMETAL UK & EUROPE ARENA TOUR 2025」で初披露され、ライブ映像も公開されています。
O2アリーナ公演は、日本人グループとして初めてソールドアウトを達成した歴史的なステージであり、2万人の観客を前に「from me to u」が披露された瞬間は、BABYMETALの国際的な評価を象徴する場面となりました。ステージでは、Poppyとの息の合ったパフォーマンスが展開され、観客からは大きな歓声が上がりました。
このようなコラボレーションは、BABYMETALが世界の音楽シーンと積極的に関わりながら、新たな表現を模索している姿勢を示しています。ジャンルや国境を越えた音楽的な交流は、今後の活動にも大きな影響を与えていくと考えられます。
海外アリーナ公演の演出と反響

2025年5月、BABYMETALはイギリス・ロンドンのO2アリーナで単独公演を開催しました。この会場は世界最大級の屋内アリーナとして知られ、レッド・ツェッペリンやレディー・ガガなど、名だたるアーティストがステージに立ってきた場所です。日本人グループとして初めての単独公演となったこのステージは、2万枚のチケットが即日完売するほどの注目を集めました。
ステージ演出では、巨大スクリーンと多層構造のステージが活用され、楽曲ごとに映像と照明が連動するダイナミックな構成が展開されました。特に「from me to u (feat. Poppy)」の披露時には、幻想的な照明と映像が融合し、観客を物語の世界へと引き込むような演出が施されました。
会場にはイギリス各地からファンが集まり、年齢や性別を問わず幅広い層がBABYMETALのライブを楽しんでいました。ライブ前にはポップアップストアが3日間限定でオープンし、限定グッズの販売やフォトウォールの設置など、ライブ以外の体験も充実していました。
この公演は、BABYMETALの結成15周年を記念する活動の一環として位置づけられており、グループの国際的な評価を象徴する出来事となりました。現地メディアでも大きく取り上げられ、映像作品としても発売が決定しています。ライブの臨場感と観客の熱狂が余すことなく収録されており、今後も語り継がれる公演となっています。
日本ツアーで披露された新曲
2025年8月に開催された「BABYMETAL WORLD TOUR 2025-2026 SUMMER TOUR IN JAPAN」では、KT Zepp Yokohamaを皮切りに、名古屋・COMTEC PORTBASE、大阪・Zepp Osaka Baysideなど全国3都市でライブが行われました。今回のツアーでは、最新アルバム『METAL FORTH』の収録曲が中心に構成され、新曲の初披露が大きな話題となりました。
横浜公演では、「My Queen (feat. Spiritbox)」「Kon! Kon!」「Sunset Kiss」「RATATATA」「from me to u (feat. Poppy)」などがセットリストに並び、アルバムの世界観をライブで体感できる構成となっていました。これらの楽曲は、海外アーティストとのコラボレーションによって生まれたもので、それぞれ異なるジャンルの要素が融合されており、ステージ上でも個性が際立っていました。
また、従来の人気曲「ヘドバンギャー!!」「ギミチョコ!!」「PA PA YA!!」なども再アレンジされて披露され、過去の楽曲と新曲が自然に織り交ぜられたセットリストは、観客から高い評価を受けています。特に「メタり!!」では、ギターサウンドが強調されたアレンジが施され、ライブならではの迫力が際立っていました。
名古屋公演では「Song 3」や「White Flame -白炎-」など、エモーショナルな楽曲も加わり、会場の雰囲気に合わせた選曲が印象的でした。大阪ではアンコールで「Road of Resistance」が演奏され、ツアーの締めくくりとして熱気に包まれたステージが展開されました。
このツアーは、BABYMETALの音楽的な進化と過去の軌跡を同時に感じられる内容となっており、ファンにとって記憶に残る公演となっています。
映像作品「LIVE AT THE O2 ARENA」発売情報

2025年秋、BABYMETALがロンドン・O2アリーナで開催した単独公演の模様を収録した映像作品『LIVE AT THE O2 ARENA』が発売されました。この公演は、日本人グループとして初めてO2アリーナで単独ライブを行った記念すべきステージであり、2万人の観客を前に圧巻のパフォーマンスが繰り広げられました。
映像作品には、最新アルバム『METAL FORTH』からの楽曲を中心に構成されたセットリストが収録されており、「My Queen (feat. Spiritbox)」「from me to u (feat. Poppy)」「RATATATA」など、海外アーティストとのコラボ曲もライブならではの演出で披露されています。ステージでは、巨大スクリーンや多層構造のセットが活用され、楽曲ごとに映像と照明が連動するダイナミックな演出が展開されました。
特典映像には、舞台裏の様子やメンバーのインタビューが収録されており、ライブの準備過程やステージに立つまでの心境など、普段は見ることのできない一面が垣間見えます。さらに、リハーサル風景やスタッフとのやり取りなども収められており、ファンにとっては貴重なコンテンツとなっています。
パッケージはBlu-rayとDVDの2形態で発売され、初回限定盤にはフォトブックやステッカーなどの特典が付属しています。映像は高画質で編集されており、音響面でも臨場感を重視したミックスが施されているため、自宅でもライブ会場さながらの迫力を楽しむことができます。
この作品は、BABYMETALの15周年を記念する活動の一環として位置づけられており、グループの現在地を象徴する内容となっています。ライブに参加できなかったファンにとっても、BABYMETALの世界観を存分に味わえる一本です。
各国ツアーのスケジュールと特徴
2025年のBABYMETALは、結成15周年を記念した「WORLD TOUR 2025-2026」を展開しており、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、アジア各国を巡る大規模なツアーが実施されています。各地で異なる演出やセットリストが用意され、地域ごとのファン層に合わせた構成が特徴となっています。
北米ツアーでは、6月から7月にかけて25公演が行われ、St. Louis、Chicago、Denver、Vancouver、San Francisco、Las Vegasなど主要都市を網羅しました。このツアーでは、JinjerやBloodywoodといった海外バンドがスペシャルゲストとして参加し、ジャンルを超えたステージが展開されました。セットリストには「My Queen」「RATATATA」「from me to u」など最新アルバムの楽曲が中心に組まれ、観客の反応も非常に高かったようです。
イギリスでは、ロンドンO2アリーナでの単独公演が大きな話題となり、2万人規模の観客を前に圧巻のパフォーマンスが披露されました。この公演は、日本人グループとして初のO2アリーナ単独ライブであり、BABYMETALの国際的な評価を象徴する出来事となりました。
ドイツやフランスなどのEU圏では、アリーナツアーが実施され、PoppyやBambi Thugとの共演も実現しました。演出面では、各国の文化や会場の特性を活かした照明や映像演出が取り入れられ、観客にとって特別な体験となっています。
アジアツアーは9月からスタートし、香港、台湾、マレーシア、フィリピンなどでヘッドラインショーが開催されています。さらに、釜山国際ロックフェスティバルやF1シンガポールグランプリなどの大型イベントにも出演し、地域の音楽シーンとの交流も深めています。
オーストラリアでは、シドニーやメルボルンでの公演が予定されており、現地ファンからの期待も高まっています。各国の公演では、言語や文化の違いを超えてBABYMETALの世界観が共有されており、グローバルな支持の広がりを感じさせるツアーとなっています。
ライブでの演奏曲と構成の変化

2025年のBABYMETALのライブでは、楽曲の流れに物語性を持たせた構成が際立っており、ステージ全体が一つの物語として展開されるような演出が特徴となっています。楽曲ごとに映像や照明が連動し、観客は音楽だけでなく視覚的な演出を通じてBABYMETALの世界観に引き込まれていきます。
名古屋・COMTEC PORTBASEで行われた公演では、「BABYMETAL DEATH」から始まり、「ヘドバンギャー!!」「PA PA YA!!」「BxMxC」といった代表曲が続きました。これらの楽曲は、過去のライブとは異なるアレンジが施されており、音響や照明の変化によって新たな印象を与える構成となっていました。
中盤では、「メタり!!」「Kon! Kon!」「Sunset Kiss」「Song 3」など、最新アルバム『METAL FORTH』からの楽曲が披露され、ステージの雰囲気は一転して幻想的な空気に包まれました。特に「Sunset Kiss」では、柔らかな照明とスモーク演出が楽曲の情感を引き立て、観客の感情を揺さぶる場面が印象的でした。
終盤には「RATATATA」「ギミチョコ!!」といった盛り上がりのある楽曲が続き、アンコールでは「from me to u (feat. Poppy)」と「Road of Resistance」が演奏されました。この流れは、ライブ全体を通して一つの物語を描くような構成となっており、観客はステージの始まりから終わりまでを通してBABYMETALの世界を旅するような感覚を味わうことができます。
こうした演出の変化は、BABYMETALがライブを単なる音楽の披露の場ではなく、総合的な芸術表現の場として捉えていることを示しています。過去の楽曲も新たな解釈で再構築され、ライブの印象は年々進化を続けています。
BABYMETAL現在の活動を通して見える展開
- ロンドン公演が世界進出の転機となった
- YUIMETAL脱退後にMOMOMETALが正式加入
- 欧米を中心に多言語での支持が広がった
- ARや立体音響を導入した演出が進化した
- 2025年は記念企画が年間を通じて展開された
- 海外アーティストとの共演が増加している
- 国内ツアーでは若年層向け企画も実施された
- 最新アルバムは国際色豊かな楽曲が並ぶ構成
- SpiritboxやPoppyとの共演が話題を集めた
- O2アリーナ公演は日本人初の快挙となった
- 映像作品には舞台裏や特典映像も収録された
- 各国ツアーは地域ごとに演出が異なっていた
- アジアや欧州でもヘッドライン公演を実施
- 過去曲は新アレンジでライブに再登場した
- BABYMETALは現在も世界規模で活動を継続中
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