ネット発のピアニストとして独自の存在感を築いてきたまらしぃは、ボカロ曲やアニソンのアレンジから大規模ライブ、企業タイアップまで幅広く活動しています。演奏動画をきっかけに興味を持った人が、さらに深い魅力へと進んでいけるよう、人物像や代表作、活動の広がりをまとめています。音楽との距離が自然に縮まるようなエピソードも多く、初めて触れる人でも入りやすい内容になっています。
【この記事のポイント】
- まらしぃの経歴と活動の広がりが分かる
- 代表的な演奏動画や人気曲の特徴を知る
- ライブやコラボ企画での魅力を理解できる
- 初めて楽しむ際のおすすめの入り口が分かる
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まらしぃって何者?プロフィールと人物像
まらしぃの年齢・出身・学歴などのプロフィール

まらしぃは、1990年3月10日生まれの男性で、愛知県名古屋市で育ったピアニスト・作曲家です。学生時代から音楽に親しみつつも、進学先として選んだのは専門の音楽大学ではなく、教員養成系の国立大学である愛知教育大学です。一般的な音大ルートとは異なる道を歩みながらも、独自に演奏技術と表現を磨いてきたことがうかがえます。
活動の拠点も、華やかなスタジオではなく、名古屋の自宅から始まっています。2008年頃から自宅のピアノを使って演奏動画やライブ配信を行い、インターネットを通じて少しずつ視聴者を増やしていきました。地方在住でありながら、オンライン発信を軸に全国、さらには海外にもファンを広げていった点は、まらしぃの歩みを語るうえで大きな特徴です。
生年月日や出身地、出身大学といった基本的なプロフィールはシンプルですが、その背景には、クラシックピアノの経験とゲーム・アニメ文化への親しみが同居しています。こうした環境が、のちに動画投稿サイトでの活動や、アニメ・ゲーム音楽のアレンジへと自然につながっていきました。学歴や出身地を知ることで、まらしぃが「特別な環境」ではなく、身近な場所から一歩ずつ活動を広げていった人物であることが見えてきます。
ピアニスト・作曲家としての肩書きと活動フィールド
まらしぃは、ピアノ演奏を中心に活動するピアニストであり、自身の名義でオリジナル楽曲も発表している作曲家です。ピアノ1台で完結するソロ演奏だけでなく、バンド編成やコラボレーション企画にも参加しており、演奏家とクリエイターの両方の顔を持っています。インストゥルメンタル作品が多い一方で、ボーカリストを迎えた楽曲制作にも関わるなど、活動の幅は年々広がっています。
活動フィールドは、インターネットとリアルなステージの両方にまたがっています。YouTubeやニコニコ動画では、アニメソングやボーカロイド曲、ゲーム音楽、J-POPのピアノアレンジ動画を継続的に公開し、国内外から多くの視聴者を集めています。動画投稿だけでなく、配信ライブやオンラインイベントにも参加し、自宅から世界中のリスナーに演奏を届けてきました。
一方で、全国各地のコンサートホールやライブハウスでの公演も精力的に行っています。ピアノソロコンサートに加え、バンド編成でのライブ、音楽フェスへの出演など、ステージの形態は多様です。企業CMやキャンペーンソングの制作も担当しており、テレビや店内放送、Web広告などで耳にする機会も少なくありません。
レパートリーは、クラシックの名曲から最新のアニメ主題歌まで幅広く、特にボーカロイド曲やゲーム音楽のピアノアレンジは代表的な柱になっています。原曲の雰囲気を大切にしながらも、ピアノならではの厚みやリズム感を加えたアレンジが多く、インストゥルメンタルに馴染みのない人でも入りやすい構成になっています。こうした活動フィールドの広さが、まらしぃという存在を知るきっかけをさまざまな場所に生み出しています。
ニコニコ動画から始まったネット発ピアニストの歩み
まらしぃの活動は、動画投稿サイト・ニコニコ動画への「弾いてみた」動画から本格的に始まりました。2008年8月13日に、東方Projectの楽曲「ねいてぃぶふぇいす」をピアノで演奏した動画を初投稿し、この一本がネット上での活動の原点になっています。自宅のアップライトピアノを使い、手元中心のシンプルな映像ながら、東方ファンやゲーム音楽好きの間で少しずつ話題になっていきました。
その後も東方Projectの楽曲を中心に、「月まで届け、不死の煙」「ぷれいんえいじあ」「Demystify Feast」などのピアノアレンジ動画を次々と公開していきます。耳コピでアレンジしたフレーズを、軽快なタッチと安定したリズムで弾き切るスタイルは、当時の「弾いてみた」カテゴリの中でも存在感があり、再生数やコメントが着実に伸びていきました。
活動初期から、動画の説明文やちょっとした一言コメントには、ゲームや日常のエピソードが添えられており、演奏だけでなく人柄に惹かれるファンも増えていきます。やがてニコニコ生放送でのピアノ配信も始まり、リアルタイムでリクエストに応えたり、雑談を交えながら演奏したりするスタイルが定着しました。画面越しに同じ時間を共有できる場ができたことで、視聴者との距離はさらに近くなっていきます。
こうした継続的な動画投稿と配信を通じて、まらしぃは「ネット発のピアニスト」として知られるようになりました。ニコニコ動画で培った支持を土台に、CDリリースや全国ツアー、企業とのタイアップへと活動が広がっていきますが、その出発点には、東方アレンジを中心とした「弾いてみた」動画の積み重ねがあります。今でも初期の動画を振り返ると、現在につながるスタイルや選曲のルーツを感じ取ることができます。
YouTubeチャンネル登録者数と再生数から見る存在感
まらしぃのYouTubeチャンネル「marasy8」は、登録者数が200万人を超える大規模な音楽チャンネルです。ピアノ演奏のみを扱うチャンネルとしては国内でもトップクラスの規模で、動画の総再生回数は9億回以上に達しています。長年にわたってコンスタントに動画を投稿し続けていることもあり、過去のアーカイブまで含めると、膨大な演奏のライブラリが蓄積されています。
特徴的なのは、顔出しをほとんど行わず、手元と鍵盤だけを映したシンプルな映像スタイルでここまでの規模に成長している点です。画面に映るのは、ピアノと演奏する手、そして相棒のぬいぐるみ「さるしぃ」くらいで、派手な演出や編集は控えめです。それでも多くの視聴者が継続的に動画を視聴しており、音だけで十分に楽しめる構成になっていることがうかがえます。
動画の内容は、最新のアニメ主題歌やボーカロイド曲から、ゲーム音楽、J-POP、オリジナル曲まで幅広く、一本の動画がきっかけでチャンネル全体を知るケースも多くあります。ショート動画やライブ配信も活用されており、リアルタイムの演奏とアーカイブの両方で視聴者と接点を持ち続けている状態です。
登録者数や再生回数といった数字は、まらしぃの演奏が一部のコアなファンだけでなく、一般的な音楽リスナーにも広く届いていることを示しています。ピアノというシンプルな楽器だけで、ここまで多くの人に継続して視聴されている例は多くなく、ネット時代の音楽家の在り方を象徴する存在と言えます。
顔出しスタイルと相棒ぬいぐるみ「さるしぃ」
まらしぃの動画は、演奏する手元と鍵盤、そしてピンク色の猿のぬいぐるみ「さるしぃ」が映るシンプルな構図が定番になっています。カメラはほとんど固定で、視界に入るのはピアノと手、さるしぃだけということが多く、視聴者は余計な情報に邪魔されずに演奏そのものに集中しやすいスタイルです。顔を大きく映さないことで、演奏と音にフォーカスした動画作りが一貫していると言えます。
さるしぃは、腕に巻き付けられていたり、譜面台の上にちょこんと座っていたりと、動画ごとに位置が少しずつ変わります。ときにはカメラの端にだけ映っていたり、ツアーごとにデザインが変わったりと、細かな違いを見つける楽しさもあります。視聴者の間では、演奏が始まる前に「今日はどこにいるのか」を探すちょっとした楽しみ方も生まれています。
さるしぃは動画内のマスコットであると同時に、公式グッズとしても展開されています。ライブツアーごとに新しいバージョンのぬいぐるみが制作されることもあり、会場で購入したさるしぃを自宅のピアノの上に飾っているファンも多くいます。グッズとして手元に置くことで、動画で見ている世界と自分の生活が少しつながったように感じられる存在になっています。
一方で、ライブやイベントでは本人の顔もきちんと公開されています。ステージ上では、MCで観客と会話をしたり、曲のエピソードを語ったりする場面もあり、動画だけでは分からない表情や雰囲気に触れることができます。普段は手元だけを映すスタイルで活動しながら、ステージでは観客と直接向き合う、このバランス感覚がまらしぃらしいスタイルとして定着しています。
まらしぃの名前の由来と本名非公開のスタンス
「まらしぃ」という名前は、ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモン「マグマラシ」に由来する活動名です。子どもの頃からゲームに親しんできたことがうかがえる名付けで、ニコニコ動画時代から現在まで、一貫してこの名前で活動しています。音楽ジャンルだけでなく、ゲーム配信やコラボ企画にも関わっていることからも、ゲーム文化との距離の近さが感じられます。
一方で、本名は公表されておらず、公式プロフィールでも「本名非公開」と明記されています。インターネット発の活動者として長く第一線にいながら、プライベートな情報は必要以上に出さない姿勢を保ってきました。ライブやイベントでは顔を出して演奏し、観客と同じ空間を共有しつつも、名前や家族構成などの個人的な情報には踏み込みすぎないバランスを取っています。
このスタンスにより、視聴者は「まらしぃ」という一人の音楽家としての姿に集中しやすくなっています。活動名の由来がポケモンであることや、ゲーム好きであるエピソードは公開しつつも、生活の細部までは明かさないことで、適度な距離感を保ちながら長く活動を続けていると言えます。ネット上での露出が増えやすい時代にあって、音楽とパブリックな情報の線引きをはっきりさせている点も、まらしぃらしい特徴のひとつです。
ピアノ歴と一度離れてから戻ってきたエピソード
まらしぃがピアノを始めたのは4歳頃で、幼少期からクラシックピアノのレッスンを受けていました。小学生のうちに人前での演奏経験も重ね、9歳の頃には演奏活動を行うほど、早い段階でピアノに打ち込んでいた人物です。基礎的なテクニックや読譜力はこの時期に身につけており、のちの超高速フレーズや複雑なアレンジの土台になっています。
しかし、中学時代についた指導者との相性が合わず、レッスンが負担になっていきます。その結果、中学2年生の終わり頃にはピアノから離れる決断をし、高校入学後もしばらく鍵盤に触れない時期が続きました。幼い頃から続けてきたものを手放す選択は簡単ではありませんが、一度距離を置いたことで、のちに「自分からもう一度弾きたい」と思える余白が生まれています。
転機になったのは、高校〜大学にかけて熱中していたパズルゲーム「ぷよぷよ」を通じた交流です。オンライン対戦で知り合った仲間との会話から「東方Project」の存在を知り、その音楽に強く惹かれていきます。なかでも「ネイティブフェイス」の独特なメロディとリズムに心をつかまれ、「これをピアノで弾いてみたい」という気持ちが、長く離れていたピアノに再び向き合うきっかけになりました。
ブランクがある状態からの再開だったため、最初は思うように指が動かず、弾けるようになるまでには時間がかかりました。それでも少しずつ練習を重ね、「ネイティブフェイス」を最後まで弾けるようになった経験が、大きな達成感と自信につながっています。この一曲をきっかけに、東方アレンジのレパートリーが増え、やがてニコニコ動画への投稿、そして現在のプロとしての活動へとつながっていきました。幼少期のクラシック経験と、一度離れてから「好きな曲を弾きたい」という純粋な動機で戻ってきた流れが、まらしぃのスタイルを形作る重要なエピソードになっています。
ファンから評価される演奏スタイルと音の特徴
まらしぃの演奏でまず目を引くのは、左手の動きの大きさと力強さです。低音域を大きく行き来しながらリズムを刻むスタイルで、いわゆるストライド奏法を現代のポップスやゲーム音楽に落とし込んだようなベースラインが特徴的です。左手だけを見ていても一つのフレーズとして成立しており、その上に右手のメロディが乗ることで、ピアノ1台とは思えないほど厚みのあるサウンドが生まれています。
右手のフレーズは、速いパッセージでも音の粒がそろっていて、細かな装飾音やトリルまでくっきりと聞き取ることができます。ボーカロイド曲やアニメソングのような情報量の多いメロディでも、原曲のニュアンスを保ちながらピアノ用に整理されており、耳なじみのあるフレーズとして自然に届く構成になっています。強弱の幅も大きく、サビで一気に音量が広がる瞬間や、静かな部分で音をそっと置いていくような場面など、ダイナミクスのコントロールも印象的です。
動画サイトのコメントや感想では、左手の動きを「反復横跳びのようだ」と表現する声や、「質量を持った残像」と形容する声が見られます。それだけ、視覚的にもインパクトのある演奏スタイルだと受け止められていると言えます。一方で、派手さだけに偏るのではなく、フレーズの終わり方や間の取り方が丁寧で、長時間聴いていても疲れにくいバランスに仕上がっています。
こうしたスタイルは、クラシックで培った基礎と、ゲーム・アニメ音楽のフレーズ感覚が組み合わさって生まれたものです。左手のリズムと右手のメロディが一体となったサウンドは、ヘッドホンでじっくり聴いても、スマートフォンのスピーカーで気軽に流しても楽しめる構成になっており、多くのリスナーから長く支持される理由のひとつになっています。
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まらしぃって何者?代表作と活動実績
「千本桜」やアニソン・ボカロ曲の代表的な演奏動画

まらしぃの名前を一気に広めた動画として、初音ミクの人気曲「千本桜」のピアノアレンジがあります。原曲のエネルギッシュな世界観を保ちながら、ピアノ1台でサビの高揚感や和風ロックの勢いを表現しており、動画は数千万回という再生数を記録しています。この演奏をきっかけに、「ボーカロイド曲をピアノでここまで表現できる」という驚きとともに、多くのリスナーがまらしぃの存在を知ることになりました。
代表的な動画は「千本桜」だけではなく、アニメ主題歌やゲーム音楽のアレンジにも広がっています。人気アニメのオープニング・エンディング曲、RPGや音楽ゲームの楽曲など、耳なじみのあるメロディが多数取り上げられており、原曲ファンが自然に入りやすいラインナップになっています。ボーカロイド曲では、「千本桜」のほかにも、テンポの速い楽曲やバラード調の曲まで幅広くカバーしていて、同じピアノという楽器でも曲ごとに表情が大きく変わることが伝わってきます。
動画の多くは、タイトルに曲名が分かりやすく記載されているため、「この曲だけ聴きたい」という入り方もしやすくなっています。一つの動画をきっかけに、関連動画から別のアレンジへと視聴を広げていく流れも生まれやすく、結果としてチャンネル全体のアーカイブを楽しむ人も少なくありません。アニソン・ボカロ・ゲーム音楽といったジャンルを横断しながら、どの動画から見始めても楽しめる構成になっている点が、まらしぃの演奏動画の大きな特徴です。
TOYOTAアクアCMなど企業タイアップでの活躍
まらしぃは、動画サイトでの活動だけでなく、企業CMの音楽を担当する場面でも存在感を発揮しています。代表的な例が、TOYOTA「アクア」のテレビCMシリーズです。このCMでは、Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」や、初音ミクの「千本桜」といった人気曲をピアノアレンジでカバーし、その演奏が全国放送で流れました。クラシックな楽器であるピアノと、ポップで現代的な楽曲の組み合わせが印象的で、多くの視聴者の耳に残る仕上がりになっています。
アクアのCMは、「日本のハイブリッド」をテーマに、富士山の風景とピアノの音色を組み合わせた映像が特徴的でした。その中で、まらしぃの演奏は、映像の雰囲気を引き立てる重要な要素として機能しており、「CMで流れていたピアノが気になって演奏者を調べた」という声も多く見られます。テレビをきっかけに、まらしぃの動画やアルバムにたどり着いた人も少なくありません。
このアクアCMでの起用をきっかけに、まらしぃは他企業からも注目され、ノーリツの給湯器、ソフトバンクでんき、富士通エフサス、ファミリーマートなど、さまざまな企業のCM音楽を担当するようになります。既存曲のピアノカバーだけでなく、オリジナル楽曲の提供や、キャンペーン用のテーマソング制作など、関わり方も多様です。テレビCMや店内放送、Web動画など、日常の中でふと耳にする場面が増えたことで、動画サイトを普段見ない層にも演奏が届いています。
このように、ネット発のピアニストでありながら、企業タイアップを通じてマスメディアの世界にも活動の場を広げている点は、まらしぃのキャリアを語るうえで大きなポイントです。動画サイトで培ったアレンジ力と演奏力が、そのままCM音楽というフィールドでも活かされており、「どこかで聴いたことがあるピアノ」として、多くの人の記憶に残る存在になっています。
オリジナルアルバムやボカロカバー作品とチャート実績
まらしぃは、動画投稿での活動と並行して、多数のアルバム作品を発表してきました。代表的なのが、ボーカロイド曲をピアノアレンジしたカバーアルバム「V.I.P」や「V-box」、そして「Vocalo Piano」シリーズです。これらの作品は、原曲の持つエネルギーや世界観をピアノ1台で再構築した内容で、ボカロファンだけでなく、インストゥルメンタル音楽を好む層にも広く受け入れられています。
特に「V.I.P」シリーズは、オリコン週間ランキングで上位にランクインするなど、ピアノインスト作品としては異例のセールスを記録しました。動画投稿者としての人気がそのまま音源作品にも反映され、CDショップで特設コーナーが組まれるほど注目を集めた時期もあります。ネット発のアーティストが、フィジカル作品でも確かな実績を残した例として語られることが多い作品群です。
また、カバー作品だけでなく、オリジナル楽曲を収録したアルバムも継続的に制作しています。ピアノソロ曲から、バンド編成を取り入れた楽曲まで幅広く、作曲家としての表現力が感じられる内容になっています。ライブで演奏されるオリジナル曲も多く、動画投稿だけでは見えない音楽性の広がりを知ることができます。
こうしたアルバム活動は、まらしぃが単なる「弾いてみた」投稿者にとどまらず、音源制作を行うアーティストとして評価されていることを示しています。カバーとオリジナルの両軸で作品を発表し続けている点は、長く活動を続けるうえで大きな強みになっています。
武道館・幕張メッセなど大規模ライブの開催歴
まらしぃは、動画サイト発のピアニストとしては珍しく、日本武道館や幕張メッセといった大規模会場でのワンマン公演を実現しています。インターネットでの活動からスタートしたピアニストが、数千〜一万人規模の会場で単独公演を行うケースは多くなく、その歩みを象徴する出来事になっています。全国ツアーで各地のホールを回りながら、節目のタイミングでこうした大きなステージに立ち、活動の節目をファンと共有してきました。
ステージ構成は、基本的にピアノ1台が中心です。ただし、照明や映像演出を組み合わせることで、曲ごとに雰囲気が大きく変わるよう工夫されています。アップテンポなボカロ曲やアニソンでは光の色や動きが激しく切り替わり、バラードやオリジナルのピアノソロでは、シンプルなライティングで音に集中できる空間がつくられます。会場のスクリーンには手元の映像が映し出されることも多く、遠くの席からでも指の動きや鍵盤さばきをしっかり見ることができます。
武道館公演や幕張メッセ公演では、長年動画を見てきたファンが全国から集まり、「画面越しで聴いていた音を、生で全身で浴びる体験ができた」という感想が多く語られています。MCでは、動画投稿を始めた頃の話や、東方アレンジ・ボカロカバーに取り組んできた経緯なども語られ、ネットでの活動と大規模会場でのライブが一本の線でつながっていることが伝わってきます。ピアノというシンプルな編成でありながら、大きな会場をしっかりと音で満たしている点が、まらしぃのライブならではの特徴です。
logical emotionやコラボ企画で見せるアンサンブル面
まらしぃはソロだけでなく、ピアノトリオロックバンド「logical emotion」のメンバーとしても活動しています。メンバーは、ピアノのまらしぃ、ベースのTABOKUN、ドラムのドラマー・ゆーまおという編成で、インストゥルメンタルながらロック色の強いサウンドを打ち出しているグループです。ピアノがギターのような役割を担い、ベースとドラムが土台を支えることで、ソロ演奏とは違う迫力や疾走感が生まれています。
バンド編成では、左手のダイナミックなフレーズがベースと絡み合い、右手のメロディはリード楽器としてよりロック寄りの表情を見せます。リズムセクションとの掛け合いが加わることで、同じ曲でもソロ版とは印象が大きく変わり、ライブではアドリブ的な展開が生まれる場面もあります。ピアノトリオというシンプルな編成でありながら、音圧とグルーヴ感のあるアンサンブルが特徴です。
また、logical emotion以外にも、アニメソングカバー企画や他アーティストの作品への参加など、コラボレーションの場も多く持っています。人気アニソンのピアノアレンジをバンドで演奏したり、ボーカリストを迎えた楽曲でピアノを担当したりと、関わり方はさまざまです。こうしたコラボでは、原曲の雰囲気を尊重しつつ、ピアノならではのフレーズやハーモニーを加えることで、アンサンブル全体の色合いを変える役割を担っています。
ソロ活動で培ったアレンジ力と、logical emotionでのバンド経験、他アーティストとのコラボレーションが重なり合うことで、まらしぃのアンサンブル面は年々広がりを見せています。ピアノ1台で完結する世界と、仲間と音を重ねる世界の両方を行き来している点が、活動全体の大きな特徴になっています。
クラシックアレンジやキャンペーン楽曲への広がり
まらしぃは、ボカロやアニソンだけでなく、クラシック分野にも活動を広げています。クラシック楽曲を独自のアレンジで収録したアルバム「ちょっとつよいクラシック」では、「エリーゼのために」や「トルコ行進曲」など、誰もが一度は耳にしたことのある名曲を、現代的なピアノサウンドで再構築しています。原曲のメロディを大切にしながらも、左手のダイナミックな動きやリズムのアクセントを加えることで、日常的に聴きたくなるポップなクラシックとして楽しめる内容になっています。
また、楽曲制作だけでなく、ピアノそのものの楽しさを伝える取り組みにも関わっています。YAMAHAの「Love Piano」キャンペーンではイメージソングを提供し、駅や商業施設などに設置されたストリートピアノ企画と連動する形で、誰でも気軽にピアノに触れられる場づくりを後押ししています。キャンペーン映像やイベントでは、まらしぃの演奏がBGMとして使われるだけでなく、「弾いてみたい」と思わせるきっかけにもなっています。
クラシック、ポップス、ゲーム音楽といったジャンルを横断しながら活動しているため、リスナーは自分の好きな入り口からまらしぃの音楽に触れることができます。クラシックから入った人がボカロカバーを知ったり、ゲーム音楽から入った人がクラシックアレンジに興味を持ったりと、ジャンルをまたいで楽しめる導線が自然に生まれています。こうした取り組みを通じて、ピアノという楽器の可能性を、世代や音楽の好みを超えて広げている存在と言えます。
SNS・配信でのファンとの距離感とコミュニケーション
まらしぃは、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで、日々の活動やライブ情報、リリース告知をこまめに発信しています。新しい動画やアルバムの告知だけでなく、ツアー中の出来事や、ピアノや機材にまつわるちょっとした話題なども投稿されており、タイムラインを通じて近況を知ることができます。アイコンや投稿の雰囲気も一貫しており、長くフォローしていても安心して眺められるアカウントになっています。
配信プラットフォームでは、演奏だけでなく、ゲームやお酒、日常の出来事について話す配信も行われています。演奏動画では寡黙でストイックな印象が強い一方で、配信では笑いを交えながらリスナーのコメントに反応したり、好きなゲームの話で盛り上がったりと、より素に近い一面が見られます。家族や身近な人とのエピソードがさりげなく語られることもあり、画面越しでも人柄を感じられる時間になっています。
一方で、プライベートな情報を過度にさらけ出すことはなく、あくまで「音楽活動を中心とした発信」という軸は崩していません。SNSや配信でのトークは、演奏や作品を楽しむうえでのスパイスのような位置づけで、ファンとの距離感も近すぎず遠すぎずに保たれています。このバランスが、長く応援しやすい関係性につながっており、「生活の一部として自然に追いかけられるアーティスト」として受け止められています。
これからまらしぃの動画・音源を楽しむための入り口
まらしぃの演奏に初めて触れるときは、まず「千本桜」や人気アニメ・ゲーム曲のピアノアレンジ動画から見ると、特徴的なスタイルをつかみやすくなります。知っている曲がピアノだけでどのように再構築されているかを体感できるので、演奏の迫力やアレンジのセンスが直感的に伝わってきます。そこから、同じシリーズの動画や関連動画をたどっていくと、自分の好みに合うレパートリーを自然に見つけやすくなります。
気に入った曲が見つかったら、アルバム作品に進むと、よりじっくりと音源を楽しめます。ボカロカバー中心の作品だけでなく、オリジナル曲やクラシックアレンジを収録したアルバムもあり、通して聴くことで世界観の広がりを感じられます。ライブ映像やライブ音源では、同じ曲でもテンポやアレンジが少し変化していたり、観客の反応が加わったりと、スタジオ音源とは違う臨場感を味わうことができます。
さらに、Vtuberとして活動する「まらしぃちゃん」のチャンネルや配信をチェックすると、演奏以外の一面にも触れられます。ゲーム配信や雑談配信では、音楽の話題だけでなく、日常の出来事や好きな作品について語る場面も多く、動画だけでは見えない人柄を知るきっかけになります。ピアノ演奏動画、アルバム、ライブ、Vtuber企画という複数の入り口が用意されているので、自分のペースで少しずつ広げていくと、まらしぃという音楽家を立体的に楽しめます。
まらしぃって何者?のまとめ
- ピアノ演奏を中心に活動する日本のピアニスト
- ボカロ曲やアニソンのピアノアレンジで人気を獲得
- ニコニコ動画での弾いてみた投稿から活動を開始
- YouTube登録者数200万人超の大規模チャンネル
- 左手のダイナミックな奏法が特徴的なスタイル
- オリジナル曲やクラシックアレンジも多数制作
- logical emotionとしてバンド活動も展開
- 企業CM音楽を担当しテレビでも演奏が流れる
- 日本武道館や幕張メッセでの大規模公演を実現
- ストリートピアノ企画など普及活動にも参加
- SNSや配信で日常的な発信も行う親しみやすさ
- Vtuber「まらしぃちゃん」としての活動も展開
- 幅広いジャンルを横断する柔軟な音楽性
- ピアノの可能性を広げる多彩なコラボを実施
- ネット発の音楽家として独自の地位を確立
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